2018年3月27日
心が少しだけ軽くなるかもしれない――今、不安を抱えるあなたに贈る5つのメッセージ

将来に不安を感じたり、思う通りにできない自分自身に情けなくなったり。ふいに立ち止まってしまうことは、人生の中で何度もあります。
さまざまな思いを抱えながらも、自分の生き方を見つけた大人が「クリスクぷらす」のインタビューを通して贈ってくれた言葉を、抜粋してご紹介します。
変わってていいんだよ
自分でも「変わってるな」と思っていましたが、中高生の頃って、はみだすと叩かれたりいじめられたりするから、怖いんですよね。極力おさえようとしていた。でも時間が経つとそれが個性になる。大人になると「変わっていること」が評価されたり、ビジネスにつながったりすることも多々あるわけですから。
「俺って変わってるのかな」と悩んでいる学生には「変わってていいんだよ」って言ってあげたいですね。
(世間の常識って本当に正しいの? 離婚式、涙活の寺井広樹さんに聞く「ポジティブにひっくり返す方法」より)
●言葉を贈ってくれた人:寺井広樹さん
株式会社たきびファクトリー代表。「離婚式」を発案し、約400組の挙式に携わる。2013年1月から「涙活」をスタート。世界108国、約2万枚を蒐集する「試し書きコレクター」でもあり、CNN、ロイター通信、アルジャジーラなどの海外メディアからも注目を集める。『企画はひっくり返すだけ!』、『泣く技術』、『辛酸なめ子と寺井広樹の「あの世の歩き方」』など著書多数。「いじめ、自殺撲滅」をテーマにした絵本を2017年夏ごろ出版予定。(TM NETWORK 木根尚登さんと共著)
いい意味で諦めが必要
いい意味で諦めが必要だと思います。周りの人が「良い」と言っていることと、自分が心の底から「良い」と思うことは一致しない事の方が多いもの。学校の先生やクラスメイト、親など、すべてに対して闘い続ける必要はないんです。余計なエネルギーは使わなくてもいい。「ここは絶対折れたくない」と思ったら、もちろん闘うのもアリですけどね。
(「新宿は世界で一番『女装子が多い街』」――学校の制服を着たくなかったらどうすればいい? 女装コーディネーター立花奈央子さんインタビューより)
●言葉を贈ってくれた人:立花奈央子さん
女装コーディネーター。「フォトスタジオ大羊堂」代表、アイドルグループ「DEADLIFT LOLITA」プロデューサー。女装写真の展覧会開催や、TV番組の女装企画にも多数参加するなど、女装のスペシャリストとして活動する。目標は「日本の女装文化を世界へ広く伝播させること」。写真集には「ゆりだんし」(2013)「女装の軌跡と幸福論」(2015)東京女子プロレス選手のグラビア「はじけちゃえ!」(2017)など。
Twitter: https://twitter.com/taiyodo_boss
進路が限られている、あなたへ
「与えられなかった・手に入れられなかった・限られてしまったあなた」は誰よりも「飢え」を理解しています。「飢え」を絶やしてはいけません。満足を覚えてはいけません。ただ今は心を生かすために、なんでも食らって生き延びてやりましょう。そうすれば妥協や諦めに身を置いているときでも、わずかな情熱を心に残すことができます。運が良ければ、そこそこの幸せくらいなら手にすることができるかもしれません。
(「大学に行きたい」と言えず就職した――進路が限られているあなたへより)
●言葉を贈ってくれた人:星井七億さん
85年生まれのブロガー、ライター。2012年にブログ「ナナオクプリーズ」を開設。著書に「もしも矢沢永吉が『桃太郎』を朗読したら」(鉄人社)。
Twitter:https://twitter.com/nanaoku_h
ブログ:http://7oku.hatenablog.com/
note:https://note.mu/nanaoku
自分らしい生き方を通せば、それが一番の成功
多くの人はいわゆる「成功者」に憧れるけど、そういう人たちはほんの一握りで、たまたまそうなっただけだと僕は思っています。自分らしい生き方を通せれば、それが一番の成功なんじゃないかな。一生サラリーマンで、それが自分らしいと思えればそれでいいし、クリエイティブな仕事をしているからカッコいいという訳でもない。
世間的に大したことじゃなくても、突き詰めていけば自分の力になるはずです。
(交通事故で脱サラし、エルメスの店舗装飾を担当! 家電蒐集家・松崎順一さんインタビューより)
●言葉を贈ってくれた人:松崎順一さん
1960年8月16日、東京都生まれ。家電蒐集家。専門学校を卒業後、デザイン会社に勤務し、店舗の空間デザインなどを手がける。退職後の2003年、東京・足立区にファクトリー「デザインアンダーグラウンド」を設立。日本製ラジカセを主とした1970年代以降の家電製品を発掘・蒐集し、整備・カスタマイズしてイベントやアート展を企画。さらにNHK「とと姉ちゃん」「ひよっこ」など多数の番組の家電に関する時代考証を監修、演出。2017年より、自身がプロデュースするラジカセブランド「MY WAY」を皮切りに、新しい家電提案を発信している。著書に「ラジカセのデザイン! 増補改訂版」(立東舎)など。
「裏道」を探すのも一つの手です
やりたいことがあれば正攻法で攻略する必要はないと思います。正攻法って門が狭くて難しいですよね。でも実は「裏道」ってたくさんあるんですよ。(中略)やりたいことを叶えるにはいくつか道があります。正攻法でがんばろうと無理しすぎないでください。「裏道」を探すのもひとつの手です。
(キャラクターデザイナーってどうやってなるの? 戸越銀次郎・大崎一番太郎の生みの親、犬山秋彦さんに教わる「裏道」の探し方より)
●言葉を贈ってくれた人:犬山秋彦さん
1978年東京都生まれ。ライター、デザイナー、キャラクターコンサルタント。自衛隊勤務、テレビゲームのシナリオアシスタント、ディズニーキャストなどを経て現在に至る。戸越銀次郎・大崎一番太郎など「ゆるキャラ」のデザイン、プロデュースを行う傍ら、『週刊戦国武将データファイル』(デアゴスティーニ・ジャパン)、『信長とお江』(徳間書店)など歴史関連の記事・マンガ原作も執筆。著書『ワーキングプア死亡宣告』(共著)、絵本『しんかいくんとうみのおともだち』(イラストを担当)。
http://mt-dog.jugem.jp/
言葉には、力がある
今回は、5つのメッセージを抜粋しました。もし興味を惹かれた言葉があれば、その人のインタビューも読んでみてくださいね。悩みを抱えるあなたの心が、少しでも軽くなりますように。
カテゴリー:誰かに相談したい
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