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学校に行かなくなったらどうなるの? 不登校だった人に話を聞いてみた

2016年9月14日

学校に行かなくなったらどうなるの? 不登校だった人に話を聞いてみた

学校に行かなくなったらどうなるの? 不登校だった人に話を聞いてみた

どうしても学校に行きたくない……。今はなんとか毎日通っているけれど、本当は登校したくない。もしくは、もう何日も学校に行ってないけど、進路のことが不安。そんな思いを抱えながら毎日を過ごしている人も多いはずです。

もしも実際に学校を休み始めたらどうなるのでしょうか? 先生や親はどんな反応をする? 登校しないのはうれしいけど、将来はどうしよう?

そんなギモンに答えてもらおうと、「不登校の先輩」に話を聞いてきました。

今回インタビューしたのは「大風さん」(26歳)。学校に行かなくなったのは中学3年生のときだそう。

――どんなきっかけで学校に行かなくなったのでしょうか?

「祖母が亡くなって、通夜や葬式で何日か学校を休んだのがきっかけです。『学校に行かなくても何か大変なことが起きるわけではない。別に行かなくてもいいな』と思い、行かなくなりました」

――家族や先生はどんな様子でしたか?

「母親は、学校に行きたくないなら行かなくていい、という感じでした。父親は進路のことを心配していましたね。ちゃんと登校して高校にも進学するように、と口うるさく言われました。先生は、ムリに進学させてもしょうがないと考えていたのか、特に『進学するように』という指導はありませんでした」

――学校を休み始めて、大風さん自身は毎日どんな気持ちで過ごしていましたか?

「始めのうちは仮病を使って何日間か休んでいたのですが、ズル休みを続けているうちに、休んだことのうしろめたさでどんどん行きづらくなって……。実は、いつか学校に行こうとは思っていたのですが、最初の一歩が踏み出せなくて、ズルズルと中学卒業まで不登校を続けてしまいました」

――たしかに、一度休み初めてしまうと、登校のペースに戻すのが難しそうです。中学校を卒業してからはどうしたのでしょうか?

「学校に行かないなら働こうと思い、3年ほどフリーターをしていました。コンビニなどでアルバイトをして、いかにレジ打ちを正確にやるかとか、品出しを効率的にやるにはとか、そういうことを考えていましたね。その後、高卒認定試験を受けて、20歳のときに大学に進学しました」

――高卒認定試験を受けようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

「18歳になったときに運転免許を取りに自動車学校に行ったんです。そこで、意外と真面目に通えたことが自信になりました。『自分にも人並みの事は出来るんだな』と思えたんです。学科試験で、仮免試験・最終試験ともに満点を取れたことも大きかったかもしれません」

――それはすごいですね!

「免許取得後、父親の仕事の都合で一家で関東の方に引っ越したんです。そこでバイトを探してたら、『高卒認定』と書かれた予備校が目に入って。免許の件でけっこう前向きになっていたのもあったし、環境も新しくなったし、フリーターで一生過ごすのは不安で。『どこかで何か変えないと』という気持ちもあったので、思いきってその予備校に入って高卒認定を取りました」

――中学3年生からけっこうブランクがあったと思いますが、高卒認定の勉強はどうでしたか?

「恥ずかしながら、英語とか全然分からなくって、『This is a pen』とかで始まる教科書から勉強しました。僕が通っていた予備校は、ブランクがある生徒が多いのと、生徒数もそこまで多くはないからか、かなりしっかり教えてくれました。そのおかげもあって、高卒認定には4カ月ほどで合格することができました。勉強は嫌いだったはずなんですが、大学に入りたいという目標があったので、この時は特に嫌だとも思わず勉強していましたね」

――高卒認定を取ってからは、すぐに大学受験の勉強をはじめたのでしょうか。

「そうですね。でも、高卒認定の勉強自体が受験勉強にもなるので、あまり遠くないというか、延長線上という気持ちでできました。予備校の申し込んでいた契約が1年間だったので、そのままそこで受験用の講義に出て勉強を続けていた、という感じです」

――大風さんがフリーターの時期、ご家族はどんな感じでしたか?

「特に何も言われなかったですね。もし、『進路はこうしろ』などと言われていたら、高卒認定や大学受験は、反発して逆にやらなかったかもしれません。親がそこまで見越していたかは分からないですけど(笑)」

――現在は就職して働いているということですが、経歴で不利を感じたことはありましたか?

「就活で不利だったことはあったのかもしれませんが、分かりません。ただ、書類選考で落ちたときに、自分で『高校に行っていない経歴のせいだ』と思ってしまうのがネックだったかもしれません」

――もしかしたら経歴以外にも自分に足りない部分があって、それで落ちたのかもしれないのに、自分で経歴のせいにしてしまうというのはよくないですね。

「そうなんです。学校に行かなかった場合の経歴の有利不利なんですが、実は、今の会社に入社するときはプラスになりました。採用担当の方から、採用した理由のひとつとして『経歴が他の人と違うから、他の人と違う発想ができると思った』と言われたんです。でも、そもそも求人の応募条件で『大卒以上・高卒以上』などと規定されている場合もあるので、やはり学歴があるほうが選択肢は広がるかなとは思います」

――現在不登校だったり学校に行きたくなかったりして、将来に不安を感じている人にメッセージをお願いします。

「学校に行くのが普通、という世の中ですけど、別に『普通』じゃないといけないわけじゃない。それに、本当に『普通』な人なんていませんよ。誰にでも、どこか普通じゃない部分がある。その『普通じゃない部分』がたまたま、学校に行きたくない、学校に行けない、というふうに出てきただけ。学校に行かないことを気にするよりも、『自分は学校に行かずにどんなことをしたいのか』を考えてみるといいと思います

(北澤愛子/クリスク+ノオト)

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